『ひびけ笛ヒマラヤに』にて登頂したゴーキョ・ピーク

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ここは国文学者、予備校講師、小説家の平山三男のオフィシャルウェブサイトです。

最新情報

2012年 秋の東京文学散歩-New!

  • 2012年11月17日
    紅葉の下、「坂の上の雲」秋山兄弟、尾崎紅葉、志賀直哉の終の棲家を訪ねる――青山霊園 文学散歩 -New!


    青山霊園には、「坂の上の雲」秋山兄弟、尾崎紅葉、志賀直哉の墓所があります。
    その他、落合直文、岡本綺堂、斎藤茂吉・茂太、芝木芳子、高崎正風、田中英光、時枝誠記、中勘助、西周、埴谷雄高、葉山嘉樹、藤森成吉、星新一、吉田精一、木下尚江、などの墓所もまわります。 ついでに、有名な忠犬ハチ公の碑も。

    彼らはふるさとではなく、東京青山に骨を埋めました。
    それは何故か? このように終の棲家は多くのことを語ってくれます。

    青山霊園はその140年の歴史とともに過ごしてきた大木がしげり、都会のなかの森のよう。都会のオアシスになっています。肌寒くなってきましたが、11月の秋晴れのなか青山霊園の紅葉も望めそうです。
    本や机をはさまず、文学研究者とおしゃべりや質問をしながら歩きませんか。

    2012年11月17日 土曜 13:30 乃木公園集合
    (乃木公園は千代田線・乃木坂駅下車。一番出口すぐ、乃木神社前)
    今回は東洋大学卒業生の方が主に参加予定です。一般の方もどうぞお気軽にご参加下さい。

    お問い合わせ、参加希望の方は連絡フォームからどうぞ。
    平山三男 Official Blog:http://d.hatena.ne.jp/hirayama_mitsuo/20121101

  • 「川端康成 文豪が愛した美の世界」展
    「川端康成と東山魁夷――響きあう美の世界――」展
    -New!

     川端香男里・平山三男 監修の同展覧会、全国各地にて巡回中。
     国宝「十便十宜図」、国宝「凍雲篩雪図」を含む、川端康成が独自の審美眼と親交のなかで集めた美術作品と様々な資料を通して、コレクターとしての川端に光を当てる「川端康成 文豪が愛した美の世界」展。
     2005年の新発見資料、文豪と画家の往復書簡。魁夷の作品、康成が蒐集した美術品をめぐり、二人の芸術家の魂の邂逅をえがく、「川端康成と東山魁夷――響きあう美の世界――展」。

    【開催中・今後の展覧会予定】
    ・2012年 9月28日―11月11日 -New! 大分県 竹田市歴史資料館「川端康成コレクション川端康成の眼〜知識も理屈もなく、私はただ見てゐる〜」

    新刊『川端康成と東山魁夷―響きあう美の世界』

    芥川賞作家 岡松和夫氏からの書評 共同通信より:

    『川端康成と東山魁夷』平山三男・水原園博ほか編
    「往復書簡から深い敬愛」

     川端康成と東山魁夷との交友がどのようなものであったのか、この本で初めて知った。小説集などの装画、装丁が作家気に入りの画家に依頼されることは多いと示知していても、この本で紹介されているような小説家と画家の交友はまれと言ってよいだろう。
     川端康成には戦前の古賀春江との交友という注目すべきものがあるが、それは青年期のものである。古賀は1933(昭和8)年に亡くなっている。東山との交流は、それに比べて第二次世界大戦後のものである。二人はそれぞれの分野で時代の先頭に立つ芸術家だった。
     川端邸を東山が初めて訪問したのは1955年、川端五十六歳、東山47歳の年だったという。二人の間には互いの芸術への深い敬意があったと思われる。それ以後17年間、熱い交友の続いたのがその証拠である。二人の交わした書簡は、川端家に60通、東山家に40通あるという。この往復書簡が第一章の中心である。いや、 全体の中心と言ってよい。
     川端と東山とに共通する美への信仰は戦争をくぐり抜けて結晶したものである。その辺りのことを編者たちは、川端の文章あるいは東山の絵や文章を通して、また自分たちの解説の文章を通して読者に伝えようと努力している。
     東山が風景のなかに「輝く生命の姿」を発見するのは、なんと、一兵卒として熊本で戦車に爆弾を抱えて肉弾攻撃をする訓練を受けていた日である。ある時、市街の焼け跡の整理に行き、熊本城の天守郭跡から肥後平野や丘陵をながめた。その向こうに「遠く阿蘇が霞む広闊(こうかつ)な眺望」を見知った。
     「あの風景が輝いて 見えたのは、私に絵を猫く望みも、生きる望みも無くなったからである」
     この通り東山はすぐれた文章家でもあって、絵に添えられた短い文章であっても、東山らしさが際立っている。とりわけ川端が自死した後の追悼文「星離(わか)れ行き」は川端への敬愛の気持ちが頁っすぐに出ていて、読む者の胸をうつ。

    岡松和夫/作家 共同通信


管理人より

トップ画像は『ヒマラヤの青春』(平凡社ライブラリー)の舞台、ヒマラヤ山脈の写真です。

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